薬剤師部会会員の皆様へ

 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染拡大が続いており、亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げるとともに、療養中の方やご家族の皆さまに心からお見舞いを申し上げます。また、新型コロナウイルス感染症の対応に日夜奮闘され多忙な臨床業務に従事されている多くの医療従事者に最大限の敬意と感謝を表します。人類がこの脅威を克服することができるかは、社会の一人ひとりの行動と、医療機関および医療従事者の努力にかかっています。新型コロナウイルス感染症の1日も早い終息を心より祈っております。
 さて、この度、薬剤師部会長を拝命いたしました二村昭彦と申します。何卒よろしくお願いいたします。薬剤師部会の会員の皆様はもとより日頃よりご高配を賜っております多くの方々のご支援ならびにご助力に対しまして心より御礼申し上げます。
 2020年10月現在、JSPENの会員数は約23,000名になり、うち薬剤師会員数は約4,200名、会員の医療施設数は約2,300施設と非常に大きな組織となりました。あらためまして、これまでの伝統を築いてきてくださった先輩諸氏に心より感謝申し上げます。全国のNSTにおいてNST薬剤師が栄養の知識を十分に有した上で、NSTの一員として薬剤師の専門分野を発揮することはいうまでもありません。薬剤師部会は、「薬学の立場から、栄養管理・栄養療法の基盤を固めるという学会基本理念に基づく業務を所轄し、学会活動の社会への発信をはかり、学会の発展に寄与する。さらに会員の知識・技術の向上を目指し、会員相互の交流を図る」という目的でこれからも活動していきます。2006年、薬剤師部会からNSTにおける薬剤師の活動指針を公表し、さらに2018年、わが国の薬剤師業務の実状を考慮した栄養管理における薬剤師の活動指針を発表いたしました。会員薬剤師に対する栄養療法教育は、この活動指針を基に基礎知識、臨床への応用、そして最新の話題の3本柱から成り立っています。基礎知識の話題は、「NSTベーシックセミナー」、臨床への応用は他職種との症例検討形式の「NST実力向上セミナー」、「栄養マスターコース」、最新の話題は学術集会年会の「薬剤師部会企画パネルディスカッション」で行います。しかしながら、昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大によって、全国的にも未だ先を見通せない状況が続いており、これまでの集合型研修会の開催は困難が予想されます。そこで、今後はインターネットを利用したオンライン配信で視聴参加できる研修会の開催や、薬剤師が係る臨床栄養をテーマとした共同研究を実施していきます。そして、それらの成果が全国の医療現場でNSTを担当されます薬剤師の方々への栄養学的側面からの一助となることを願っています。
 今後も皆様からのご指導、ご助言を賜りながら会員薬剤師一人一人の力を結集した形で会員のための学会活動を推進して参ります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
 最後になりましたが、皆様のますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

2020年10月吉日
薬剤師部会 部会長 二村昭彦
藤田医科大学七栗記念病院薬剤課課長

日本臨床栄養代謝学会
薬剤師部会による栄養管理における薬剤師の活動指針